ビクターのワイヤレスマイクWM-P970が壊れた
体育館やホールなどで良く見かけるビクターのB帯ワイヤレスマイク WM-P970 これが結構壊れやすい。数年前まではそこまで感じなかったがここ最近は特に調子が悪くなることが多い。症状としては・・・
■スイッチを入れても音が出ない(電波も飛んでいない)
■スイッチON の時にグリーンの確認ランプが着かない
この2つが圧倒的に多い。特段荒い使い方をしていなくても上記の症状が出るものが結構ある。そこで今回はWM-P970の分解・修理・対策についてご説明します。
WM-P970の分解方法
上記の症状の場合、ほぼ不具合の原因はスイッチ周りになるので今回はスイッチまでの分解方法になります。
まずマイクの下部、ゴムのリングがありますがこちらを外します。
細いマイナスドライバーを入れてこじると簡単に取り外せます。これが丁度、キャップのようになってマイクのケースを留めている感じです。外れたら電池ボックス側の反対の部分のパーツに左右2か所爪がありますのでマイナスドライバのようなものを差し込んで持ち上げつつ、下部のゴム側にスライドさせます。これで電池ボックスの逆側のパーツが外れて基盤へアクセスできるようになります。
こんな感じです。
次にスイッチ下にある小さなプラスネジを外します。このネジを外すとスイッチ部分の胴体を外すことが出来るようになります。胴体部分を左右に軽く回すと全体的に少し動くかと思います。それを確認して下部側にゆっくり動かします。この時にスイッチのプラスチックパーツが引っかかるかと思います(爪があります)なのでスイッチを取り囲むパーツの下側を上に持ち上げるようにすると爪が簡単に外れ胴体部分がフリーになります。
こんな感じで胴体部分が下側から抜くことが出来るようになります。これでスイッチ部分にアクセスできるようになりました。(私は作業しやすいようにマイクヘッドのグリルも外していますが外さなくても作業は出来ます)
写真の上側にあるのがスイッチのプラスチックのパーツです。本体基盤にある小さな白いスイッチの上にプラスチックのパーツをはめ込んで動かしている感じです。マイクを落としたりしてこの本体のスイッチとプラスチックのパーツとの組み合わせが上手くいかなくなりトラブルの原因になったりします。
電源が入らない、オン確認のグリーンのランプがつかない場合の対処法
今回の電源が入らない、スイッチオン時にグリーンのランプがつかない症状の場合、本体スイッチから電源基盤へのケーブル部分のトラブルが殆どです。スイッチの裏側を見るとコネクタがあり、細いケーブルが数本束になって本体ケースをまたいで下部の基盤へと繋がっています。このケーブルですが何故か固定されておらずブラブラしており何かの衝撃で引っ張られると接触不良になり上記の症状が発生します。
なので対策としてスイッチ裏のコネクタ部分にマスキングテープを使ってコネクタとケーブルが動かないように固定します。たったこれだけで操作時や本体を落とした衝撃などでケーブルが引っ張られることなく電波が出ない、ランプがつかないなどのトラブルが激減します。また現在、電波が出ない・確認ランプが点かないなどのトラブルも解消される場合が多いです。
まとめ
あとは逆手順で戻していきます。ここで注意点ですがスイッチ部分のプラスチックのパーツは上側(マイクヘッド側)を斜めに差し込み、下側を下げる形で組みこむと爪が綺麗に入りスムーズに組むことが出来ます。
ちょっとしたことですが結構これが原因で使えなくなっているマイクが多いです。難易度も高くないので調子が悪いと思った際は試してみるのもありかと思います。
注:作業に関しては自己責任でお願い致します